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by furusatojin

徳島県 随想:ふるさとの「狛犬」(5)

20070626A1狛犬

1-3、狛犬のルーツ:
 獅子と狛犬は別々の霊獣一対という考え方で「禁秘御抄」に儀式調度品と決めているようです。
このように、宮中制度は「唐」の制度をモデルとしていることから、「狛犬」のルーツは中国とするのが妥当だと思いました。
また、「外来の犬という位の意味だ!」とする研究者もいて、随分迷ったのですが、先ず、なぜ中国の宮廷制度での霊獣を「こまいぬ」と呼ぶのか?。我が国では、霊獣を「獅子」「狛犬」と別々の名前で呼んでいましたから「獅子」は「ライオン」を中国(唐)が独自に図案化(デフォルメ)した本来の霊獣と考え、「狛犬」の方は中国以外からもたらされた霊獣で、頭頂部に一角を持つのがそれであると区別されたのだと考えました。
しかし、本来「獅子」と「狛犬」に区別されていたものが、いつの間にか「こまいぬ」とだけ呼ばれるようになりました。その時期は不明です。また、現存するものを見ると、「獅子」と、頭頂部に角を持つ想像上の霊獣「?(じ)」 即ち、「狛犬」とを左右一対にして守護獣とするのは、我が国特有のことだろうと思います。

2-3、『狛犬』見て歩き…
 この「狛犬」は、このシリーズ(2)でご紹介した「下助任の八幡神社」から、東へ約150m に鎮座する「助任の春日神社」です。
社殿は昭和20年7月の空襲で全焼し、今は全て鉄筋コンクリートで狛犬は、大きい(古い)方が天明元丿(1781)年5月吉日、小さい(新しい)方は、社殿が復興した昭和33年12月吉日と彫り込まれています。
この地域は、建仁3(1203)年奈良・春日神社の荘園として「南助任保」の地名が登場し、現在の地名「助任」は、市内最古と言われています。荘園守護神として、歴代藩主尊崇厚い神社でした。

記事・写真:大塚朗巨さん(2007/2/26)


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by furusatojin | 2007-03-04 23:51